ロス・バン・バン
ロス・バン・バン(Los Van Van)
レベ・イ・ス・チャランゴン(オルケスタ・レベ)のところにいたベーシストのフアン・フォルメル(Juan Formell)によって、1969年に結成されたキューバのバイラブレ(ダンス)系バンド。キューバのソン、グアラーチャやチャングイといったトラディショナル系音楽に、当時世界中で流行っていたロックン・ロールやロックの要素を取り入れたサウンドを、チャランガという複数のヴァイオリン(ストリングス)やフルートを擁したキューバ音楽伝統の編成で演奏し人気を博した。1970年にパーカッショニスト、チャンギート(本名:ホセ・ルイス・キンターナ)が加入。その後のロス・バン・バンの代名詞的リズム“ソンゴ”をフアン・フォルメルと共に開発し、バン・バン・サウンドの確立に大きく貢献した。1970年代終わり頃から大ヒットを連発。近年は、フアン・フォルメルの体調不良のため、ドラマーである息子のサムエル・フォルメル(Samuel Formell)が実質的なリーダーとなり、ティンバ(Timba)の要素なども取り入れ、サウンドの現代化を進めている。ロス・バン・バンからは、ペドロ・カルボ、アンヘル・ボンネ、マジート・リベーラ(以上ヴォーカリスト)、セサル・“プピ”・ペドロソ(ピアノ)などのスター・プレイヤーが多く輩出された。キューバの老若男女に愛されるまさに“国民的バンド”である。
(高橋)
初代リーダー、フアン・フォルメル(Juan Formell):2014年5月1日没。(追記、高橋)
フアン・フォルメル追悼特集記事
http://elpop.jp/article/97098314.html
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